死ぬまで生きる日記 感想
双極性障害の診断を受けてからか、服薬をしてからなのか、本当に本が読めなくなっていた。
読もうとしても頭がついていけなくて何度も止まってしまう。
15年以上前、新卒で金融機関の法人営業をしていた時は通勤・移動中・お昼などあらゆる時間を本を読むことにあてていた。
苦しい時間を本を読むことで紛らわせていたのに、大好きだったのに、いつのまにか全然読めなくなっていた。
それから10年以上経って、2025年末、1冊の本と出合った。
土門蘭さんの「死ぬまで生きる日記」というエッセイだった。
本を知ったキッカケはVoicyという音声配信のプラットフォームだった。
そこに流れてきた土門さんのアイコンがすごく印象的で気になっていた。
ちょうどそのころVoicyの年間エピソードアワード2025の大賞に土門さんの「親になること」が選ばれていたこともあり、どんな放送なのかと思い聴いた。
すごく心動かされる放送回だった。
苦しかった時の自分を今からでも癒すことができたら、よかったと思える日々が増えてくる、そう思えた放送だった。
同時にこの人の本が読んでみたいと思った。
amazonで土門蘭と検索し本を探す。
そこで電子書籍になっている「死ぬまで生きる日記」に出合った。
その本は土門さんの2年間にわたるカウンセリングの話だった。
私自身、双極性障害という精神疾患をもっていて、ずっと通院・服薬もしてきた。
生きづらさを感じていたこともあり、本の内容は自分の中にすっと入ってくるものだった。
今までの読めない(途中で興味が低下してしまう、文字が頭にはいってこない)感覚はなく、先が気になりどんどん読み進めていけた。
読み終えた時、充実感や満足感に溢れた。
本を読むのってこんなに素敵な時間だったんだと思いだした。
この人の本なら今の状態でも読めると思った。
そして読んでいけば、また他の本も読めるかもしれない。
そうなれば本を読むことで自分を満たすことができるかもしれない。
本から好きな文章を受け取って、あたたかい気持ちになれる、そんな時間が好き。
誰かと比べ、勝ち負けに執着してきた時期も長かった。
病気になって自分が欲しかった結果を得るのが難しいと気づいた時、腐りはてたけど、誰かと比べない世界線でも幸せや充実感は得れるのだと思った。
本はそれを与えてくれる。
